-サークルクラッシュ同好会アドベントカレンダー2018が始まります- 1日目:「二重整形したけど今こういう気持ちです」

こんばんは、サークルクラッシュ同好会で会誌編集やアプリ開発などをしている桐生あんずです。

まずは、サークラ同好会会員たち*1が「自分語り」をテーマにして毎日交代でブログを更新する企画として始まった「サークルクラッシュ同好会アドベントカレンダー2017」の記事を去年読んでいただいた皆様方、ありがとうございました。

一部の層の方々から好評だった模様で、しばらくの間はサークラ同好会の話を外部の人にすると高確率で「ああ、あのブログが面白いやつですね」と反応をいただくことが度々ありました。本当に嬉しかったです。

筆者側として参加した方々からも「書いてよかったです」と私に話してくださる人もいて、やって良かったな〜という気持ちになりました。

といったような、素敵な余韻を残すことができたので今年もサークルクラッシュ同好会アドベントカレンダーをやることになりました。今年も錚々たるメンツが毎日ブログを投稿してくださるようです。 

adventar.org

 

0,前置き

今年はどんな自分語りをしようかな〜という感じなんですが、実は前置きというか、もうこれがメインでよくない?というような記事を先月に既に書いてしまっているのです。

kiryuanzu.hatenablog.com

上記の記事では、簡単に要約すると「化粧にめちゃくちゃハマったので色々やってみた」という記事なのですが、なぜハマったかというと先日二重整形したんですよね。

自分の中では一大事件だったので、サークラアドベントカレンダー1日目で大発表〜!!!という目論見がありました。

しかし、リンク先の記事にも書かれているように「周りの人からしたらどうでもいいことやんけ、もったいぶらなくてええわ」という気持ちになってきて、化粧への熱意を込めて5時間くらいで書いたら1日で3万PVを得るという大承認が発生しました。良い話ですね。アフィリエイトはやってないので収入は0です。

 

「人からしたらどうでもええやろ」と思ってたのですが、整形の話を公表し始めたら「二重整形に興味があるからどこでやったか聞かせてほしい」という質問がリアルでもネットでもそこそこの数が来てちょっとびっくりしました。

世の中の人ってめっちゃ整形に興味あるんですね。整形の話がきっかけで、インターネットで知り合った女子大生からDMがきて代々木駅前のPRONTで突発オフ会をするみたいなこともありました。楽しかったです。

 

あと、これは軽率に言うべきことか難しいのですが、整形の話を相談してくださる方々は男女問わず、整形前のすっぴんの自分よりもかなり素敵な顔立ちの方ばかりで、「整形しなくても本当にお綺麗ですよ」とつい言ってしまいそうになります。

でも、自分が納得いかないとやっぱり辛いんですよね。私も内心そう思っていたから整形したのだろうし。

もし、好きな人や仲のいい友達に整形の話をしたとして、「今のままがいいよ」と言ってくる人より「君がそうしたいならそうした方がいい」と言ってくれる人の方が付き合いやすいなあ、って私は思います。

 

という感じで、今回は、「二重整形したけど今こういう気持ちです」という題でお送ります。例年通りここからは常体文です。

 

 

「二重整形したけど今こういう気持ちです」

1,思い立った日

「あー、なんか、気分が良くなることしたいな。よし、二重整形するか〜。」と2018年10月頃急に思い立った。

色々ストレス解消の手段はあったと思うのだが、なぜこのタイミングになって二重整形したい気持ちにさせられたのかは実は今でもうまく言語化できないでいる。その時期に誰かに「ブス」とストレートに言われたわけでもなかったと思うし。

ただ、自分の一重まぶたに対するモヤモヤはずっと抱えていたと思う。

毎日アイプチとアイテープをやるのが怠いのと、親以外の人にすっぴんを人に見せるのが嫌なこと、どんなに化粧を頑張っても薄化粧に見えて化粧していることに気づいてもらえないこと。

その時期は、大学に通いながらバイトに行き、個人でもイベント企画をすることになったことでそこそこ忙しくなり、なんとなくフラストレーションも溜まり始めてのだと思う。

そんな気持ちだったからこそ、思い切れたのかもしれない。意欲が冷めないうちに早速行動に移すことにし、気になる病院にカウンセリング予約をし始めた。

2,一重まぶたと中高生活

病院に行く話をする前に、ちょっと過去の話をさせてくれ。すぐに終わるので。なぜ私がここまで二重であることにこだわり続けている原点はそもそもどこにあるのか。

ベタベタな話なんだけど、暗黒のすっぴん時代の中学・高校生活におけるものである。あるあるすぎてしょうもないと思う。

 

具体的なエピソードを一つ上げておくと、中学3年ぐらいの時にそこそこ好きな男の子がいた。

私の当時の見た目は、一重まぶた、おまけにネトゲのやりすぎで中学生女子の平均体重+3kg増えていたため、顔もふっくらしていたしまぶたの脂肪も現在よりも厚めだったと思う。(文章化すると当時の記憶が思い出されてきてとても辛い)

そんな見た目だったせいで、その好きな男の子に「平安美人*2」というあだ名でからかわれて、多分100回ぐらい言われていたと思う。

平安美人って目が細くて太り気味の中学生女子がつけられるあだ名ナンバーワンだと思うんですけど、安易に「平安美人って現代だとブスなんですよ〜笑」とか授業で面白おかしく説明されるとこういった地獄が多発するので、国語の先生と社会の先生は覚えておいてください。当時の国語教師許さん。

とは言いつつも、ひどいあだ名でからかわれても構ってもらえることが嬉しくて卒業時までずっと好きだった覚えがある。悲しすぎる。げんしけん2代目の矢島の過去エピソードでこういう話ありましたね。

これは、サークラ同好会の文脈で言うと、クラッシュされる側の「くらっしゃられ」な側だと思うんですが、残念ながら高校時代でも似たような話がある。

 

高3の時にも、ちょっとだけ気になる男の子がいた。倫理の時に毎回ちょっかいを出してくる運動部の男の子で、相変わらず私はいじられる側だったのだが、嫌な構われ方ではなく不思議と嬉しかった。

卒業前に気持ちがそこそこ抑え切れなくなってきた辺りで、ついに友達に「気になっている人がいる」と打ち明けると、「○○くん、2年の時から付き合ってる子いるよ」という情報を提供してもらい私の淡い恋愛模様は即終了した。

その彼女は、外国人のような顔立ちでぱっちり二重の美人な女の子だった。あと吹奏楽部で、当時、様々な理由で高校の吹奏楽部の人間たちに対して憎しみを持っていたので更に吹奏楽部が憎くなってしまった。今では響け!ユーフォニアムのおかげで吹奏楽部というコンテンツ自体は大好きです。

そのちょっと好きだった男の子に、好みの女の子のタイプの話をされたことがあったのだが「北欧系の外国人の美女と付き合いたいから絶対留学する!!」と嬉しそうに言っていて、面白かったけれど「ああ、そういう顔が好きなんだな〜」と完全に恋愛感情は喪ってしまった。

 

ちなみに、最初に紹介した中学時代の男の子はそこそこモテていて、彼を好きな女子の1人にも、二重まぶたの綺麗な可愛い女の子がいた。

その男の子は誰に告白されても断る人間だったので、その可愛い女の子も彼に告白した際は玉砕してしまったのだが、「あんなに可愛いのになんで断るんだろう」と当時はすごく思っていた記憶がある。

結局私も彼女も振られてしまったので一応同じ土台に立っているのだが、彼女の方が本当に綺麗だし、羨ましいなあという気持ちで心の中で見ていた部分はあったと思う。

ちなみにその彼女とは今でも親交があるのだが、もちろん中学時代より更に綺麗になっている。住む場所も違うし、会えることは少ないのだけれど素敵な友達だなあとずっと感じている。

 

なんとなくだけれどこのような中高時代の経験が積み重なっていったことで、「二重の綺麗な可愛い女の子」に対して羨望の眼差しを募らせていき、自分の一重まぶたへのコンプレックスがどんどん深まっていったのだと思う。

つまり、「自分には手に入らないもの」の象徴の一つとなっていたのだ。

 

3,そんなわけで、二重整形手術しました

時は今に戻る。正直中高生時代のことはもうどうでもいいけど、私は今とにかく二重整形がしたいのだ。

そのような固い意思を持ったまま、まずは共○美容外科にカウンセリングに行った。施術代は他の病院よりも比較的安く、そうであっても安すぎない料金設定といった絶妙なバランスだったため、興味を惹かれたのだ。

ただ、カウンセリングをする中で、話の中に適当さが見られるのと「湘○の手術はダメだけど、ここのやり方は正しいから」といったような、営業のセールストークとしては割と微妙な印象を抱くタイプの話をしてきたため不信感が出てきてしまった。

その後もその病院のネットの評判を細かく見たけどやっぱりう〜んとなってしまい、別の病院に行った。

最終的に、○塚美容外科が一番好印象だったので、そこのブリリアントフォーエバー二重整形術(約15万)にした。どうでもいいけど、なぜ美容外科は二重整形の施術名に「フォーエバー」をつけまくるのだろう。

ちなみに、整形する話は母親に最初したのだが、私の親世代のテンプレ反応で「そんなのダメよ!!!」の一点張りだった。

結局父親にも相談して決めるとのことだったのだが、父親の方は意外とドライで「本人がコンプレックスにしてるんならやったらいいんじゃない」という意見で、母親もそれをすんなり受け入れて、最終的には母親が私が二重整形することになぜかワクワクしまくっていた。

術後には、「目の写真見せて!!!!」と1週間ぐらい言い続けてきて、そのたびLINEで写真を送るようになっていた。いかにも自分の母親っぽい行動だなあと思った。

ちなみに父親は私のインターネットウォッチをしているのでもちろんこの記事も見ていると思う。めちゃくちゃ恥ずかしいのでこの記事の感想はよこさなくてマジで大丈夫です。

 

二重整形をした人ならわかるかもしれないのだが、病院の人たちは整形に対して本当にあっさりしているし、パリピや性格のキツそうな女性の従業員が多いので会話が微妙に噛み合わなくてちょっと怖い。

こっちは割と一大事件なのでかなり緊張しているのだが、医師や従業員たちはさっさと手術を終わらせて他の客の相手をする必要があるので、麻酔をされて10分ほどでサッサとまぶたを縫われてすぐに帰らされる。これだけで15万なので、美容外科はめちゃくちゃ儲かっていると思う。

そんなこんなで二重になった。でも、術後はめっちゃ腫れていて「なんだこのガチャピンは」と言いそうになった。二重整形後はみんなそうなるようだ。

初日、2日目はそこそこ腫れて割としんどかったのだが、麻酔に極小針を使ってもらったおかげか、腫れは日が経つうちにすぐにおさまり、メイクがどんどん楽しくなっていった。鏡で二重になった自分の顔を見るのがすごく嬉しかった。

これは15万の価値あるぞ〜〜!と一人でめちゃくちゃ盛り上がりながら家でずっとメイクをしまくっていた。

 

4,今とまとめ

二重整形をして3週間ぐらい経った。

最初の1~2週間はいろんな人から「綺麗な二重になったね〜」と言われて、大承認〜!!!という感じだったんですが、3週目に突入すると慣れてきてただの自分の顔の一部というだけになってくる。当たり前の話だけど、二重になったからといって超絶美少女に生まれ変わるわけでもないので、自分の顔の中の気になるパーツが新しく可視化されてくる。

だけど、しばらく整形はいいかなあという感じになっている。

あまりたくさんお金を使うのは本来好きではないし、顔を変えまくったところで私にとって大きな幸福が得られるわけでもないことに気付いたからだ。化粧の手間が大幅に省けたので、バイトに出勤する前に以前より30分ほど長く睡眠が取れる程度の幸福は得られているけれど。

 

大学2~3回生のうちだったらまた違ったのかもしれない。

5回生になってエンジニアのアルバイトを始めたり、Web業界の人たちと何かするようになってからは、「どうしたらもっと人とうまく対話できるだろうか」とか、「仕事上のコミュニケーションをうまくやるためにはこういうところに気を付けなきゃだなあ」といった、自分の行動面の問題改善についてばかり目を向けるようになっていて、見た目へのコンプレックスをいちいち気にする暇が割と無くなっていることに最近気づいた。

見た目のことを考えるよりも、頑張りたいこと、楽しいことが増えたのだと思う。

 

今回二重整形したのは、過去の自分の残滓が何かを訴えてきているのを感じつつ、「アイプチ毎日するのだるくてコスパ悪いし、今はお金も貯まってるしサクッとやっちゃおうか」と軽く考えられる今の自分がいたからこそ、行えたことなのかもしれない。

見た目のこと気にしなくなってたらしなくても良いんじゃ、と感じる人もいると思うのだが、化粧にめんどくさい工程を挟む必要がなくなって朝にたくさんの睡眠を取れるのは最高の気分だし、色々なことに疲れたな〜と思った時に、ふと普段と違った化粧をして雰囲気の変わった顔の自分を見るのはストレス解消になる。

だから、してよかったと思う。人生を楽しくする方法が今より少しだけ増えたのだ。

 

そういうわけなので、二重整形はオススメです。読んでいただきありがとうございました。

 

 

*1:会員ではない人も寄稿している

*2:一重まぶたでしもぶくれという容姿が平安時代では美しいとされていたが、現代では不美人と扱われがちとよくネタにされている