マンションの11階で生きていること

これはサークルクラッシュ同好会の新歓リレーブログ企画8日目の記事です。


おひさしぶりです、さらです。
なにも書けるものがありません。

しかし、それではカレンダーに空白ができてしまいます。なにか適当な文章はないかと、iPhoneのメモ帳を漁ってみると、ちょうど一年前の昨日の日記*1が出てきました。noteに掲載したけれど、露悪的だなあと思ってやっぱり消したものです。


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‪2019/04/19 01:01‬

‪東京に来てから、××がきません。‬
‪私はこちらに引っ越してから、ベッドからほとんど動けませんでした。‬
‪それでも体は清潔にしなくてはならない。鉛のような体を引きずってお風呂場に向かい、洋服を脱ぐと肋骨が3本浮いていました。はっきり突き出た腰骨は叩くとよい音がします。肉でなく粘土でこねたお人形のような体。私はガラスと金属でできた体重計に足をのせます。足裏が冷たい。158センチの私はなにもかもが削げ落ち38キロになっていました。‬

‪端的に、痩せすぎたのだろうと思いました。‬
‪それでもなんだか×××なので、最寄りの×××に行くと、わっとするほどの人集り。××××××××××××××××××××××××ですね。××××××。‬
‪×××は受付で一人一人に番号の書いたレシートみたいな紙が渡されます。そこに印刷してある番号で呼ばれるのです。一時間半ほど待って、お医者さんから「様子を見ましょう」と言われます。最後は紙についているバーコードを自分でスキャンしてお金を払いました。××××円。‬

‪家に帰って、私はメルカリで喪服を探します。なぜならば5月の始めに××の×回忌があるのです。‬
‪私は痩せすぎているから、5号のお洋服が必要。小さいサイズはなかなか種類がなくて、婦人科で支払ったせいでお金もなくて、私はようやく見つけた××××円の喪服を購入しました。‬

‪私はまだ越したばかりのここの住所を覚えていない。‬
‪以前、京都から東京のこの家まで宅配便を送ったので、その送り状を財布から抜き出すと、先ほどの病院の診察券が一緒に落ちてきました。
‪ねえ、これ、私の名前が間違っている、私はそらじゃない、私はさらです、私はそらじゃない、そらじゃない、そらじゃない、さら、さら、さら、さら。お父さんとお母さんが考えてくれた、世界で一番かわいい名前。‬

‪一つの些細なことで、足元からガラガラと私が崩れていく、それは誰かに言うと笑われてしまう、ほんの些細なことで、それなのに私はわあわあと泣いてしまう。‬
‪いけすかない病院で××××円も払ったのに、××の×回忌のためには××××円しか払えないのか、ちゃんとしたお店でちゃんとしたものを買うべきではなかったのか、次は×回忌なのに、あと×年も待つのに。生と死が、安くて陳腐な生と死が一日の中でひしめき合って、私はもう駄目になってしまう。それでも、ここから、11階のこの部屋から飛び降りない限り、朝はやってくるのです。‬
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おしまい。
一週間くらい前、ひさびさに体重を測ったら××キロになっていました。43キロがちょうどよくで××キロまでは許せる、でも××キロは気持ち悪くて許せなくて、糖質制限ダイエットしていたんだけど、ちょうどさっき、中華料理屋さんで××××××と×××××と××を食べました。人間って、炭水化物を抜くと性格がキッとなりませんか。わたしだけかな。このダイエットは、炭水化物はだめなのに、タンパク質をたくさん摂らないといけなくて、そのために食べたくないものをたくさん食べなくてはならないのが不快でした。全体的に食事を控えて運動をする方がいいなと思いました、ってそんなの当たり前で、

あとはなんだろう、もっと過去の話、クリスマスのアドベントカレンダーを投稿したあたりは完全に元気だったのですが、その数日後にコインランドリーで××を盗まれて気持ちが陰り、それからしばらくして駅から家までの道で×××に遭い、××とか××とか言われたけど、もうこればっかりは無理、限界ですとなりました。慣れてきた仕事にもまったく行けなくなってしまって、自分自身の調子の良さも失われてしまって。ああ、もう、こんな気持ちのまま、春がやってきてしまったらどうしようと思っていたら、病気が流行って、街は静かになりました。東京は雨ばかりで、寒くて、まだ冬物のコートを着ています。4月もおしまいなのに、外で息を吐くと白くなります。わたしの願いによって今年の春は死んだのだと思います。でも、そんなのはただの偶然で、

あ、×回忌はちゃんと届いた喪服で参加しました。××××円で叩き売られていたのに、きちんとした生地でポケットにはしつけ糸がついたままで、見たかぎりは新品のようで、以前、急に手に入れたものよりも上等なくらいでした。フレンチスリーブでハイウエストの黒いワンピースに揃いの黒いジャケットを羽織って、黒いストッキングに、黒い靴と鞄。玄関で鏡を見て、これはとてもよく似合ってるなと思ったのを覚えています、そのあと、

いや、ちがう、書きたくない、わたしはこれ以上、自分を傷つける自己開示をしたくない。

そう、一つだけ書きたいことがあります。去年のわたしの肉体はお人形みたいだったようですが、今年のわたしは、石の粉からできた粘土をこねて、お人形を作っています。去年の昨日、自分の体の写真を撮っていればよかった。肋骨の浮き出た女の子の人形を作ろうとしているのですが、今のわたしはあまりにも健康的な体つきで、参考になりません。
とっくの昔に、東京の住所はそらで言えるようになりましたし、名前を間違えれることなんてあれ以来ありません。
ねえ、わたし飛び降りていませんよ。

*1:わたしの投稿が遅すぎたせいで、正確には一年前の一昨日の日記