僕の学生生活は、常にサークラとともにありました

この記事は、新歓リレーブログ企画「あなたはなぜサークルクラッシュ同好会に入ったのか」のために執筆されました。

circlecrash.hatenablog.com

 

自分の話と入会理由の話と入会後の話を書きました。


予定より投稿がかなり遅れてしまいました。すみません。
自分が遅れるので投稿順を調節していただきました。桐生あんずさん、かしぱんさん、ありがとうございます。

 

1. 自分とサークル

僕の学生生活は、常にサークルとともにありました。高校で5つの部活に入っていた自分は、兼部・兼サークルの気楽さに味を占め、大学でも複数のサークルに入ろうと思っていました。入会するだけでほとんど自動的に人と触れ合う回数が増えるというのは、出不精の自分にとってメリットが大きく、1回生ですでに4つのサークルに入ることを決めていました。いずれも活動内容自体に最初から興味があったサークルです。新歓も良いけど早く例会に行きたいという、新歓する側からすれば話が早くて助かるタイプです。サークルクラッシュ同好会(以下、サークラ)も存在は知っていましたが、活動内容は想像すらつかないので新歓説明会にも行きませんでした。4つのサークルの入会手続きや新歓でそれどころではないのです。どうやってこなしていたのか自分でも不思議です。週に5日ある平日をどうにか4サークルに振り分け、どこのサークルに行っても「ここのサークルと兼サークルしてるんですよ」という話題で話し、期末ごろの飲み会の時期では同じ店に複数回行くこともありました。忙しいほど楽しいのだと思い込もうとしていた覚えがあります。


その4つの中のあるサークルで、1回生の夏ごろに、サークラと兼サークルしている友人とサークラの話になりました。活動内容は分からないが興味はあり、来年の新歓期にでも行こうかなと思っていたところでしたが、新歓期で無くても入れるという話でした。それでNF(11月祭)の前くらいに初めて例会に行きました。ちょっとした興味が入会の理由ですが、入りたいと思ってからすぐに例会に行けたというのも、入会しようという思いにつながったと思います。

 

サークルクラッシュという現象を知り、例会で話を聞く中で、思い至ったのはやはりサークルクラッシュはかなり珍しい現象だということです。部内恋愛やら破局やらで揉めることはあるだろうが、それがサークル全体を覆うまでに楽しくなってくる、もとい深刻な事態になってしまうのは例え条件が揃っていても起こらなさそうだ。僕の個人的な興味は、狭い意味でのサークルクラッシュから拡がって、サークルで浮いている人や、サークルにいつの間にか来なくなってしまう人、あるいはサークル内の力関係などに向くようになりました。そういう目で自分のサークルたちを見ると、この人はサークルでこんな立ち位置にいるな、この出来事はサークルのこの集団からはこう思われているけどあの集団にとっては全く違う印象なんだな、などなど、様々な物の見え方が分かってきてとても面白く思いました。自分がサークルの中でどう動くかのヒントにもなるし、サークルごとの特徴も見えてくるので、かなりメリットは大きかったと思います。

 

その後もサークル加入活動を繰り返しました。この2015年くらいの年代でしょうか、ホリィ・センが言うところの「Twitterサークル」が乱立する時期でもありました。SNSTwitterを通して人を集める、ネット映えするだけの中身の薄い活動内容の、主催者が飽きたらそのまま消えそうな、オフ会の延長のようなサークルです。いくつか加入し、いくつか第1回例会だけ冷やかしに行きました。この辺りのサークルは、ゆるさという点では群を抜いていて、集まる時間に然るべき場所に行くだけでほとんどやることは終わっていると言って良いし、中心人物っぽい人にこの会員はどういう人なんですかと聞く(こういう集まりは会員同士の親密度がそうすぐには上がらないし、名前やハンドルネームすら互いに覚えていないということも珍しくありません)だけで会話になるし、それをとっかかりにその良く知らない人と適当に喋っていれば良いというのも気楽です。他にも新入生以外でも入れそうな文科系サークル、まれに運動系サークルを探しては入り、累計では所属サークル数は9にまで上りました。

 

累計であって、同時に入っていたわけではありません。いくつかは引退を待たずに退会していまいました。サークル自体が立ち消えになってしまった例もあります。サークルと方向性の違いを感じて退会するときもあまり後ろめたさはありません。何より、自分がついていけなくなってしまったという原因が大きくて辞める場合が苦しいです。退会を通して色んな反省をして、反省ならば後々のことに生かせないこともないですが、やはり自分にもっと能力や努力があったならという思いはどうしても付きまといます。活動を続ける他の会員と自分を比較すると悲しくなります。思い返せばサークルごとに所属年数はバラバラで、長くついていけたサークルほど退会が遅いです。辞めたサークルと同じ数だけ、そのサークルと自分が合わなかった点、自分が挫折した点、自分が至らなかった点があり、夜中に思い出して辛くなることもあります。

 

そして自分以外の、退会してしまう人、退会しそうな人、フェードアウトしているさなかの人、などについて考えるときも、同様の辛さは伴います。その人が抜けた後、あるいは抜けそうになっている時に、サークルでのその人の評判は上がることも下がることもあり、あるいは印象が強くなることも弱くなることもあります。ここもサークルごとの特徴、あるいは会員ごとの特徴が出るところです。先輩としてちゃんと心配する人、気にせずサークル活動に打ち込む人、色々います。退会者が出そうな事態ということはサークルクラッシュに近いことが起こっている場合もあり、その事態に深く関わっている人と蚊帳の外の人が入り乱れることもあります。自分は退会しそうな人に色々気を遣いたくなってしまうのですが、自分自身の退会回数が多いのが関係しているのかもしれません。

 

2. 自分とサークラ

僕は今でもサークラに所属しています。入っている期間はサークルの中でも最長だし、僕が大学に入ってからの期間とかなり重なります。それだけ自分がサークラにかなり合うんだろうなと思います。そして他の人にも、様々な理由で入会を勧めたいので、サークラのここが良いなと思うところを挙げていきます。

 

先ほどまで退会回数の話を書きました。サークラはその特質上、どこかで退会を経験した人が多くいます。サークルクラッシュ現象の経験者ならそのサークルを抜けてここサークラに来たわけだし、クラッシュというほどでなくても何となく所属サークルと合わなくてサークラに来る人もいるし、サークル以外でも学部、友人グループ、学校などにあんまり溶け込めなくて以下同文という人が多いです。そのため大学に入学してすぐ4月に入会というパターンはむしろかなり珍しく、入学して色々経験してよく分からん時期になってからサークラに入会するのがむしろありふれた例です。僕は先述の通り夏に入会しましたし、NFの時期にサークラの展示会場で話をして入会という人もいますし、初参加のサークライベントが3月の追い出しコンパ(の、追い出す側)になったという人もいます。随時入会歓迎ですという宣伝文句をサークラではよく使うんですが、むしろ随時入会可能なシステムになっているべきだからそうなっているということであり、合理的だと思います。

 

ただ別に新一年生が入らなくていいというわけでもありません。高校以前の体験や、浪人期、他大学に通っていた時などなどの経験の中にサークラと響き合うものがあれば是非話を伺いたいと思います。また、出来るだけ早く入会して欲しいということは共通していますし、そうしてこのサークラのちょっと穿ったような話をこれからの大学生活に生かしてくれたら嬉しいという思いもあります。この辺り、新入生と上回生のどちらを勧誘するかいつも迷うんですが、間違いないのはどちらであっても不詳であってもサークラ側としては歓迎しやすい方に受け取って歓迎するということです。

 

随時入会可能なので、サークラの例会では常に初参加者がいて(初参加2~3人とそれ以外7~8人くらいの配分)常に自己紹介から始まります。僕は人の顔と名前が覚えられないので助かっています。覚えられないというか、4月から2ヶ月ほど経過して「さすがに覚えただろう」という雰囲気が漂う頃にど忘れしてしまうタイプなので、毎回自己紹介が繰り返されるというのはありがたいです。また自己紹介の後に会話するときも、自己紹介で話したことを掘り下げて聞かれるのだろうと予測がつくので、そこも気楽なポイントです。

 

例会を含めて、サークラではよく「話したくなかったら話さなくて良いです」という言い回しがされます。そりゃあ話したくないことを話さないのは当たり前ですが、そういうことではなく、プライバシーに関わるとか、普通の人ならさらっと話せるだろうけど言いにくい事情があるとか、その言いにくい事情も話したくないとか、仲の良い人には話しても良いがお前は仲良く無いだろなんて言えないとか、そういったことをまとめて「話したくないので話さないです」で話題を移せるということです。

 

その分、あまり大っぴらに出来ないような話題、表ではなく鍵付きアカウントでしかしないような話題でも、サークラではむしろ話しやすいことがあります。初対面・知人・親友相手ではそれぞれ話しやすい話題と話しにくい話題が切り替わるものですが、良い所取りをして、話したいだけ話し、黙りたいだけ黙れるようにサークラという場所は形成されています。大っぴらに出来ない話題というのはそもそもサークルクラッシュ現象に関することがそうで、自分のサークルでの不穏な状況はそのサークルでは出来ないが、サークラに来れば関係者がいないし話せるというわけです。また恋愛やコミュニケーションに関する悩みなども、サークラではむしろメインの話題になることが多いです。

 

例会以外の活動内容もいくつか紹介します。

・会誌作成…毎年1冊作成して、NFやコミックマーケットなどで頒布しています。内容については詳しくはこのホームページを参照してください。

サークルクラッシュ同好会ホームページへようこそ - サークルクラッシュ同好会

記事は会員の有志が投稿するという形で集めています。
・読書会…有志が人文学、社会学、あるいは恋愛などに関する本を一緒に読みながら、分かりにくいところを互いに解説しあったり議論しあったりするという会です。月に1回から2回ほどのペースで、附属図書館などで行います。僕はほとんど参加したことが無いので、詳しいことや書名などは分からないのですが…。
・服を買う会…親に買ってもらった服を適当に着て暮らしていて自分で服を買ったことが無い人と、そういう大学生の服を選んでやりたいと常々思っていた人が、サークラでマッチングを果たした結果生じた会です。僕のような前者の人間は、服を買いに行くための服が手に入るだけでかなり違うということが分かりました。
・飲み会…飲み会は普通はサークルの活動内容とは呼ばないですが、普通のサークルがしそうなことをやろうという名目で企画を立てないとサークラではなかなか人が集まりません。他、カラオケとか合宿とかも頑張って企画して開催し、普通を体験しています。

 

伝えたいのは、色々やっているけれど全部参加している人はほとんどいないということです。会誌の著者欄でしか名前を見ない人もいるし、例会にはあまり来ないけど読書会には良く参加する人もいます(僕は分からないけど、多分)。サークラが多くの会を企画しているのは、会員それぞれがどこか自分が合う場所に落ち着けることを狙っているからだとも思います。合いそうな居場所ができてこそ、合わない場所を気楽に避けられるようになるのだと思うし、新しい場所に行ってみる余裕も生まれてくるのだと思います。また最近の出来事で言うと、去年会長が引き継がれたのに伴い、副会長や会誌編集担当、会計やSNS管理など様々な役職が出来ました。居場所の中でも組織らしさの強い種類のものですね。僕はサークラに数年居て初めて会誌の編集に携わって、かなり貢献できて楽しかった覚えがあります。


場所と言えば、サークラは「頻繁に参加する人」と「それほど行かないけどたまに参加する人」とで場所が二つに分かれていると、サークラ会員を続けていて思うようになりました。そういう意味ではサークルクラッシュ同好会はあらかじめサークルクラッシュしていると言えるかもしれません。普通のサークルだったら前者が大多数で、帰属意識も強く、しばしばサークルそのものと同一視されるグループだったでしょう。そして後者はサークルから浮いている少数派であって、退会してしまう人、退会しそうな人、フェードアウトしているさなかの人だったでしょう。サークラでは後者の方が圧倒的に多いし、また前者と後者は流動的で、年単位で参加していなかった人が久々に来てくれることもあるし(というか、年1回ペースはサークラでは「頻繁」に含まれる)、この辺りもサークラの曖昧さゆえの気楽さだと思います。また逆もあって、頻繁に参加する人が突然退会することもあり、もう本当に最近めちゃくちゃなんですよ。さっきの「あらかじめサークルクラッシュしていると言えるかも」ってのは実際ノリで書いたし「言うなれば」程度のものなんだけどこれは本当にあの珍しいと思っていた狭い意味でのサークルクラッシュなんだ。サークルクラッシュはここにあります。皆さん、是非サークラのいずれかの場所に来て、そこで話をしましょう。

 

3. 連絡

サークラに参加するには色々方法があります。
サークラにはTwitter公式アカウントがあります。例会や企画情報をつぶやいているので、ここを見て参加していただくのが一番早いと思います。

サークルクラッシュ同好会 (@circlecrush) | Twitter

また、このアカウントに、DMもしくはリプライで聞いていただければ、次の例会やイベントについて、場所や時間や内容など詳しくお伝えします。是非お気軽にご連絡ください。サークラ関東支部に関する質問でも大丈夫です。


またメールアドレスもあります。会誌販売、サークルコンサルティング(サークルについての相談)なども受け付けております。

circlecrush*gmail.com(*を@に変えて送信して下さい)